「うちの子、作文が苦手で全然書けない…」
「宿題が“作文”の日だけ、机に向かう時間が長くなる…」
こんな悩みを抱えている親御さん、多いのではないでしょうか。我が子も、週末の朝から悩み始め、夕方になっても空白のまま・・・お顔には涙の跡が・・・。
実は、「作文が苦手な子ども」には、いくつか共通の原因があります。
でも大丈夫。ちょっとしたサポートで、作文が“楽しく書ける”ようになることは十分可能です。
この記事では、作文が苦手な子どもがスラスラ書けるようになる5つのコツをご紹介します。

作家先生になれ~メタモルフォーゼ!
子どもが作文を苦手に感じる3つの理由

① 何を書けばいいかわからない
「自由に書いていいよ」と言われるほど、子どもは戸惑います。
作文が苦手な子は、“書く内容を決める”段階で止まってしまうことが多いです。
我が子も、空白のまま、いつまでもノートとにらめっこ。特に夏休みの読書感想文では、本を読み終わった後、「さぁ、ではどうしよう・・・」と”はじめの第一歩”が踏み出せません。

書き始めるまでが最難関・・・
② 頭の中にあることを言葉にできない
「楽しかった」「うれしかった」と感じていても、それを“文章にする力”はまだ育ち途中です。
作文に必要なのは、国語力よりも「言葉で整理する力」です。

思いはあるのよ。なんて書くか悩むだけで・・・
③ 「うまく書かなきゃ」というプレッシャー
「内容をわかりやすく書こう」「気持ちをしっかり書こう」
こう言われるほど、子どもは萎縮してしまいます。「間違えたくない」が先に立つと、手が止まってしまうのです。
「自分の考えでしょ!なんで書けないの!」とつい言いたくなりますが、それではますます「できない・・・」につながってしまいます。難しいですね・・・。

全員がお手本通りにはできないよね・・・
作文が苦手な子に親ができるサポート5選

① まずは“話す”ことからスタート
作文が書けない子の多くは、書く前の整理ができていません。
書く前に「何が楽しかった?」「どんなことがあった?」と話すだけで、頭の中の“作文の材料”が自然に整理されます。
この、子どもへの問いかけを、しっかりやってあげましょう。
🗣 ポイント:「話す → 短く書く → つなげる」
この流れを意識するだけで、作文のハードルがぐっと下がります。

「どう思った?それはなぜ?」と問うと、急に「だってね!」と話し始めたよ!

日常でも、問いかけはその子の考えを引き出す大ヒント!
② 絵やメモで「見える化」する
文章が浮かばないときは、いきなり書かずに絵やメモから始めましょう。
たとえば、「校外学習」をテーマにするなら、
- 誰と
- どこで
- どう感じたか
- それはなぜか
をメモやイラストで書き出します。
それを文章につなげていくだけで、作文の骨組みが完成します。
「どれを一番覚えている?」「特にどれをお母さんに教えたい?」など問いかけると、その子にとって印象的だった出来事や気持ち、会話などをイキイキと話してくれますよ。
その部分を重点的に書くと、文章も自然でイキイキしたものになるでしょう。

絵やメモは、その子の心を映すね!
③ 「上手に」より「自分らしく」書く
作文が苦手な子は、「正しく書こう」と思いすぎて手が止まりがち。
でも、本当に大切なのは“自分の言葉”で書くことです。
たとえば、
「とても楽しかった」
よりも
「ひっくり返るくらい笑った」
の方がイキイキしていますよね。
文章は技術でなく、人柄がにじむもの。「うまく」ではなく「あなたらしく」でOKです。

子どもの会話で自然に出る、その子独特の言い回しをメモしておくといいよ~
④ 書いたあとは“内容”を褒める
作文の苦手意識をなくすには、まず“褒める”こと。
文字の上手下手や長さよりも、伝えようとした気持ちを認めてあげましょう。
たとえば、
などと褒められると、子どもはまた書いてみようという意欲を持てます。

動きも付けて、大げさにね~

おぉ!すごい!いいね!
⑤ 「型」を使うとスラスラ書ける
作文が苦手な子ほど、”構成(型)”を用意してあげると安心しますよ。わが子もそうですが、ある程度の「ひながた」があると、取り組みやすいよう。
おすすめは「4段階作文の型」👇
1️⃣ はじめに(テーマやきっかけ)
2️⃣ くわしく(出来事の説明)
3️⃣ 気持ち(感じたこと)
4️⃣ まとめ(思ったこと・これから)
この順番をメモにしてから書くだけで、構成が整い、書くスピードもアップします。
また、出来事や気持ちなどを、それぞれ付箋に書いて「見える化」しておけば、全体の構成を作るときに付箋を自由に動かし、考えたり修正したりしやすくなります。

作文の呼吸・四ノ型!
書けないのは「苦手」じゃなく「まだ慣れていないだけ」

作文が苦手な子どもは、実は「書けない」のではなく「書き方を知らない」だけ。
最初から完璧に書ける子はいません。
焦らず、「どうすれば書けるかな?」と一緒に考えてあげる姿勢が大切です。
ドンドン褒めてドンドン書かせ、「作文を書くのは楽しいこと」と認識してもらいましょう。
我が家では、毎週末に、テーマ指定あるいはテーマ自由で、ノート2ページ以内(厳守)で作文を書かせています。
当初は2日間、1文字も書けないまま終わっていましたが、1年続けたらなんと、10~15分でスラスラ書けるようになりました!

慣れもあるね、慣れ!
オススメのお助けグッズ
そうはいっても、全力で手がかりを求めるわが子・・・。実際に役立ったお助けグッズをご紹介します。最終的に、物の力を借りるのもアリでしょう(笑)。
① 書籍「すらすら作文が書ける ドラえもんの国語おもしろ攻略」
言わずと知れた「ドラえもんの学習シリーズ」の「作文」編。1994年に発売され、累計発行部数が40万部以上のベストセラー『すらすら作文が書ける』が完全リニューアル!
ドラえもん大好きわが子のバイブル。作文ダメダメ初期では、あっちこっちに付箋を付けて、いつも眺めていましたよ。
ちなみに、「ドラえもんの学習シリーズ」では、「ことわざ」編や「四字熟語」編も、漫画で覚えられるのでオススメです。もちろん作文でも役立ちますよ。

わが子の名言「秋に馬が太るの、何だっけ?しずかちゃんが怒るやつ」

天高く馬肥ゆる秋
気になる方はこちらをどうぞ。
② かわいい/かっこいい文具セット
子どもが使う文房具やグッズをちょっと工夫すると、とても効果的です。
キャラクターものやかわいい/かっこいい文具セットは、ノートやペンケースなど基本が揃っていて、「これで書く!」とテンションが上がりやすいので、作文が“宿題”ではなく“自分時間”に変わるきっかけになります。

「自分専用」「特別なもの」と感じる文具が、自発的に机に向かうきっかけに!
まとめ:作文が苦手な子どもへの接し方
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 苦手な理由 | 書く内容・構成・言葉の整理が難しい |
| サポートのコツ | 話す→メモ→型を使う/自分の言葉で書く |
| 親の姿勢 | 結果より過程をほめる/焦らない |
作文は「正解のない学び」。
書くことを通じて、子どもは自分の考えや気持ちを整理していきます。
親もその子の考えや表現から、新しい一面に気付くこともあるでしょう。
「そんな風に考えていたのね~」と、おもわず「くすっ」と笑えることも。
親の優しいサポートで、作文が苦手な子どもも、きっと「書くのが好きな子」に変わっていくはず。焦らず、子どもと一緒に楽しみましょう!

