ピアノ経験者の親だからこそ、期待してしまった

小学生になってすぐ、子どもはピアノを習い始めました。
理由はシンプルで、親の私がピアノ経験者だったからです。
私は子どもの頃から10年以上ピアノを続けてきました。
練習は大変だったけれど、弾けるようになった曲や音楽に救われた時間は今でも宝物です。
大人になった今も、私が伴奏して子ども達が歌う、音楽のある日常。プロでなくても、ふっと自分で音楽を奏でる日常が楽しい。
だから自然と、こんなふうに思っていました。
今思えば、「子どもに」というより「昔の自分を重ねて」見ていたのかもしれません。

努力あっての喜びなのよ
練習しない日々と親あるある

習い始めてすぐ、問題ははっきりしました。
とにかく、家で練習しない。
ピアノ経験者の親あるあるですが、
私はつい、
「そこはこう弾くんだよ」
「このくらい、どうしてできないの!」
と口を出してしまい、結果、子どもはますますピアノから遠ざかるという結果。
しかし、ピアノ教室の月謝だって安くないのに、何もせず週1日通ったからって、何の意味がある!?
お金がわんさかな、余裕なご家庭はいいんですよ。週1でも、ピアノ経験を重視するなら。貴重な経験ですし。正直うらやましい。
「続けることに意味がある。」
たしかにそうでしょう。継続は力なり、です。
でも!
ろくに努力せず、惰性で続けるだけでは、私は家計の面からも習わせることはできません。

頑張らない人には、さすがに出せないな…
やめる直前の発表会で、親子連弾の思い出

やめることを決める直前、発表会がありました。子どもが選んだ連弾曲は、アニメ『鬼滅の刃』の「炎」 。
親子で鬼滅ファンなので、この時ばかりはやる気全開!
親の私が「煉獄さんのために己の責務を全うしよう!」と『星 一徹』化し、自分も深夜にヘッドホン付けて特訓。
短期間でしたが、親子で全集中。そして大ホールで本番。
子どもと舞台で連弾するのが夢だった。叶えてくれてありがとう。
この時ばかりは、本当にうれしかった。親子の思い出として心に残る瞬間になりました。

心を燃やしたよ~
練習しない → 進めない → 楽しくない、のループ

発表会は楽しめたけれど、普段の練習は相変わらず。
努力あっての喜び、人に聴いてもらう嬉しさを経験して、変わったと思ったのだけど…。
甘かった。
練習しないままレッスンへ
↓
なかなか先に進めない
↓
嫌になる
↓
さらに練習したくなくなる
↓
親に注意され、さらに嫌になる
無限ループで毎日デジャブです。
「続ければ変わるはず」と信じていたのは、親の私だけだったようで…。

人は急には変わらないらしい…
1年でピアノをやめた日、正直ホッとした
習い始めて1年ほど経った頃、子どもが言いました。
「もういい。」
ショックでした。
でも同時に、どこかホッとしている自分にも気づきました。
練習の声かけ(怒声ともいう)、レッスン前の気まずさ、無駄に思えてくる送迎と消えゆく週末の貴重な時間…
親子双方が疲れていたのです。
やめてしまうんだというショックから私が立ち直るのに何日もかかりましたが、こうしてピアノは1年でやめました。

習わせたかったのは親の自分だったと気付く瞬間…
子どもの価値観を認める、やめる勇気

やめてから気づいたのは、親が好きなもの=子どもも楽しい、とは限らない ということ。
私は「ピアノが好きな自分」を基準に、子どもを見ていました。
でも、子どもには子どものペースと、別の「好き」があるのです。
発表会での 『炎』の連弾 は、「ピアノが嫌いになったわけではない」という証のような瞬間でもありました。
子は自分とは違うことを、心から理解すること。
いろいろな価値観を、認めること。
分かっているようで、難しい。わが子なら、なおさら。
「やめる勇気」は、逃げることでも失敗でもありません。子どもの気持ちに向き合った結果として、前に進むための大切な選択なのだと思います。

いろんな生き方を認めるという、親の成長でもあるよ
ピアノをやめたあとも、音楽を楽しむために
ピアノ教室はやめましたが、音楽そのものを遠ざけたわけではありません。むしろ、これまで以上に自由な形で音楽に触れることができるようになった気がします。
🎵 電子キーボード
子どもが気が向いたときに自由に音を出せるのが、電子キーボード。義務感のある練習や課題がない分、遊び感覚で触れられるのがちょうどよさそうです。
こちらのキーボードなら折りたたみ式で場所をとらず、88鍵ハンマーアクション鍵盤でグランドピアノのような弾き心地。
しかも譜面台つき、ヘッドホンつき、スタンドつき!(折りたたみ式とスタンドは、有無を選べます。)すごい!
🎵 音の出る知育おもちゃ
音の出る知育おもちゃも重宝します。小学生になっても、この手のおもちゃは、活躍の頻度がかなり高いです!わが子も、しょっちゅう遊んでいます。
シンプルな遊びと音を楽しむ感覚は子どもの心に響くのかもしれませんね。
🎶 カリンバ(親指ピアノ)
小さな木製の楽器で、アフリカの民族楽器だそうです。親指で弦を弾くだけで、癒やし系の美しい音が出ます。簡単で子どもも大人も楽しめますよ。
軽量で持ち運びが簡単なので、机の上でもひざの上でも、どこでも気軽に演奏できるのも魅力。
🎶 ウクレレ
小さな弦楽器で、簡単なコードから演奏でき、ポップで明るい音色が特徴です。指1本でも和音を押さえられるので初心者に向く、家族でセッション可能。

目指せ、高木ブー
🎶 ハンドベル・セット
クリスマスにおなじみの、複数のベルを揃えてメロディを作る楽器。子どもも扱いやすく、演奏が視覚的にも楽しい、合奏向き。
こちらは安心の日本製。8音セットで、家族で盛り上がること間違いなし!
🎶 カホン(打楽器)
木製の箱型ドラムで、手で叩くだけでリズムが出せます。座って演奏でき、家でも比較的音量が控えめなので安心。リズム感を楽しめます。
🎶 ハンドパーカッション(タンバリン・シェイカー)
リズムを楽しむ小型打楽器で、曲に合わせて叩いたり振ったりするだけです。音楽に合わせて手軽に参加できるので、初心者や小さい子も楽しめます!
🎵 オンラインサービスやアプリ
「ピアノはやめたけど音楽は続けたい」「家で楽しめる学習法を探している」という場合は、自宅で気軽に音楽を楽しめるオンラインサービスやアプリもおすすめです。
SkooveやSimply Pianoという、スマホやタブレット用のピアノ学習アプリを使えば、練習というより遊びながら学べる感覚なので、教室に通わなくても、音楽の世界は広がります!
まとめ|ピアノをやめても、失敗じゃなかった
ピアノを練習しないまま、1年でやめました。
でもそれは、子どもがダメだったからでも、親の判断が間違っていたからでもありません。
ただ、合わなかっただけ。
発表会での 親子連弾『炎』 の思い出も含め、続けることより、楽しいと思えることが大事ということを学んだ1年でした。

