「あまりお金をかけずに旅行気分を味わいたいなぁ」「子どもと一緒に、手軽に特別な体験をしたいなぁ。」という方に超絶おすすめの場所、それは迎賓館赤坂離宮!
国内なのに、まるで異国の地に来たかのような不思議な感覚。手軽に旅行気分を味わえ、しかも歴史も感じられるという、すばらしい体験ができますよ!
門の前に立った瞬間、都会とは思えない静けさが広がり、気持ちがすっと整います。
四ツ谷から少し歩くだけで到着する“もうひとつの東京”

駅を出てまっすぐ歩いていくと、重厚な正門が視界いっぱいに。その静かな存在感に、子どもも自然と足を止めて見上げます。早速「なにこれ!?」と、”なになに攻撃”開始の予感。
館内に入る前から、日常とは違う空気が漂いはじめ、なにやら厳かな気分になります。
が、豊かな木立と広い路面に子どもは興奮し、走り出すので要注意!
ちなみに、なぜ子どもはあんなにすぐ走るのか・・・。屋内屋外問わず、気軽に走りますね。心の向くまま走る心と体力に、感動すら覚える今日この頃。
西門からいよいよ内部へ

さて、四ツ谷駅方面から歩いてきて、見学者用の入口である西門に到着。
迎賓館といえば正門のイメージが強いですが、一般見学はこちらの西門から入ります。
門をくぐるとすぐ、目の前には橋、その下にはなんと高速道路!
首都高速4号新宿線(赤坂トンネル部分)だそうです。迎賓館の敷地に入ったはずなのに、足元では車が勢いよく走るという、なんとも不思議な感覚。

真上から高速道路を眺め、都会だなぁと思いながら足を進めると、橋を越えたとたん景色が一変。騒音が遠のき、緑に包まれた落ち着いた空間が広がります。
この短い距離に詰まった「都会から非日常への切り替え」が、迎賓館見学の始まりをいきいきと演出してくれます。

非日常という特別感が大事!
荷物チェックとチケット購入、いざ出発
ずんずん進んでいくと、荷物チェックが始まります。まるで空港の保安検査場のようで、気分はさらに旅行モード。こうなったら国際線に乗るつもりで、自分をその気にさせましょう!

ポリアンナ師匠式・よかった探し
ちなみに、飲み物もチェックされます。水筒の中身を飲むよう言われた我が子、グビグビグビ・・・「あ、もういいです・・・」と言われるまで飲み続けた素直な子。
さて、セキュリティチェックを抜けると、今度はチケットを購入します。
以前は抽選式での参観でしたが、現在は「本館・庭園」の参観は予約不要。現地でチケットを購入できます。現金、クレジットカード、電子マネーで支払可能。
さらに、中高生からは参観料金がかかるものの、小学生以下はなんと無料!!
参観料金の詳細はこちら⇒ 迎賓館赤坂離宮公式HP
小さいお子さまのいるご家庭は、お財布にも優しく、旅行&歴史体験をさせてあげられますね!
ただし、和風別館の参観は事前予約制(先着順)ですのでご注意ください。

メインの本館が予約不要!
本館に入ると、歴史と美が静かに息づく

チケット片手にいそいそ進むと、重厚な宮殿がドーンと見えて、自然と足早に。
ただし館内は撮影禁止のため、入館間際にスマホが見えているだけで警備員に指摘されます。早めにスマホは片付けましょう。
中に入るとシャンデリアや天井画、細部まで凝らされた装飾の連続。静かな空気の中で、日本が国賓を迎えてきた歴史と格式をしっかり感じられます。
首脳会談、調印式、晩餐会などで実際に使われた食器類や調度品も展示されています。実際の写真も見ながら、「あぁテレビで見たのは本当だった・・・」という妙な現実感にも浸れます。

洋風なのに和風という、説明しがたい宮殿の内装は、本当に一見の価値あり!
本物がもつ説得力は、やはり現地でしか味わえません。
「すごいねすごいね」言いながら本館を出て、ふーっと深呼吸。そのまま庭園に向かって歩きながらふと見上げると、背面なのに圧倒的な存在感。はぁすごい。
庭園に出ると、噴水の音と緑に心ほどける

続いて、ぱっと目の前に広がる庭園に、おもわず足取り軽く、みんな笑顔に!そして走り出す子ども達・・・。
美しい噴水と階段は、かの傑作映画「サウンドオブミュージック」を思い出す方もいるのでは。「ドレミの歌」のラストで、トラップ家の子ども達が階段をピョンピョンするあのシーン!
実際にピョンピョンする人は見かけませんが、かの映画ファンの私は、噴水のまわりをスキップする場面まで目に浮かびます。
本館の重厚さとは対照的に、庭園は自由で開放的。
噴水の水音と剪定された木々の緑に、気持ちも自然とほぐれてきます。

あそこはオーストリアのミラベル庭園ですって。
ふらっと立ち寄れる休憩スペースが心地いい

見学後は、迎賓館前庭のベンチでひと休み。本館を正面から眺められる特等席。歩き疲れた足も休めましょう。
目の前には移動式のカフェもあり、コーヒーやスイーツを片手にゆっくりできるのもうれしいところ。走り疲れた子どもも、ジュースでひと息。
ちなみに、アフタヌーンティーセットを提供するキッチンカーもあり、宮殿風景を眺めながら、庭のテーブルで紅茶やスコーン、サンドイッチなどを楽しめるという、非日常体験の極みも体験できます。
歴史的建築を眺めながら過ごすカフェ時間は、まさに都会の“ご褒美タイム”ですね。

宮殿気分を味わうひととき
ここがおすすめポイント

噴水×本館の景色が圧巻
左右対称の建物を前にすると、自然と姿勢が正されるような美しさ。
館内の意匠がつくる静かな迫力
豪華でありながら上品で、歴史の厚みを感じられる空間。
庭園のお散歩がちょうどいい気分転換
都会とは思えないほど静かで、親子で歩くには最適な広さ。
カフェスペースで過ごすゆるい時間
喧騒から少し離れて、ゆったりと余韻を味わえる場所。
家族で気軽に楽しめる空間
普段着でふらっと楽しめ、子ども連れでも無理なく回れる観光スポット。
まとめ:子どもと味わう“上質な非日常”
迎賓館赤坂離宮は、ただ観光する場所ではなく、本物の美と歴史を親子で共有できる貴重な時間をくれる場所。
見学後にベンチでゆっくり過ごすことで、その余韻をより深く感じられるのも魅力です。
忙しい毎日から少し離れて、気軽に、そしてスマートに非日常を味わえる迎賓館赤坂離宮。
家族のお出かけに、ぜひおすすめしたいスポットです。
