
夏休みは終わったのに、子どもがダラダラするの。ガミガミ言うのは疲れるし、困ったなぁ。

まずはしっかり食べて、安心して過ごせる居場所を整えてあげよう~!
長かった夏休みが終わり、学校や習い事もやっと通常運行、やれやれ・・・と思いきや、肝心の子どもはどこか不安そうだったり、ダラ~っと見えたり。
親としては「なんでさっと切り替えないの!新学期だし、スタートダッシュが肝心なのに。きぃー!」とイライラしますよね。
でも、ここはちょっと落ち着いて、自分の気持ちをゆる~く切り替えてみませんか。
まずは子どもの気持ちについて考えてみましょう。
家庭の生活での不安・不満は何か

全国の10歳~18歳の小学生・中学生・高校生1万人を対象に行われた意識調査によると、家庭での生活で不安・不満を感じる点として、以下の回答が上位にあがりました。
勉強やしつけなどへのプレッシャーや、時間的なゆとりの無さなど、精神面での重圧も不安・不満の原因となっているようですね。
マイペースに過ごせた夏休みが終わり、新学期の始めはこのようなプレッシャーをより強く感じて、落ち着かない子も少なくないことでしょう。
また、「朝起きて登校する」だけでも、実はとっても大変。これは大人も同じで、イヤだなダルイな不安だな・・・と、見た目ダラ~っとなりがち。
きちんと起きて登校/出勤するだけで、とってもエネルギーが必要ですからね。みなさん本当に毎日お疲れさまです!
では逆に、子どもが家庭で「良いな~」と思っている点です。
家庭の生活での安心・満足は何か

先程と同じく全国の10歳~18歳の小・中・高校生1万人を対象とした意識調査によると、家庭での生活で良いと感じる点として、以下の回答が上位にあがりました。
ごはんをしっかり食べられて、安心して過ごせる場所がある。これが子どもにとって何より大切で、幸せなことであるようです!
そして、家族が仲良く、一緒に過ごす時間も、とっても大事。
いつまでもダラ~っとする子どもに対しては、全力で6秒数えてアンガーマネジメントを心がけ、自分の平常心を保ちましょう。
そして、まずは栄養のある食事をしっかりとらせ、できるだけ一緒に過ごす時間をとって安心して寝かせてあげましょう。
子どもはそのうち安心して、イキイキと活動し始めるかもしれません。運動会や校外学習など、2学期の楽しそうな行事とか、おいしい給食とか、さりげなく学校の話題を出していると、いつのまにか子どもの意識も自然と通常モードに戻ります。

「今日も新しい一日、各自しっかり過ごそう!夕方また会おうね!」と言うと、うちの子は張り切るよ~。

安心して帰ってこれる場所があるから、外の世界に飛び出せるね!
ただし、家から出られないなど深刻な場合は、専門の機関やドクターなどにご相談ください。
家庭でこうなったらいいなと思うこと
先程と同じ意識調査で、「家庭でこうなったらいいなと思うことやあったらいいと思うサポート」として、上位にあがった回答もご紹介します。
1万人のうち2,000人もの子ども達が、勉強へのプレッシャーが辛いという結果・・・。
とはいえ、人生の基礎となる勉強はとても大事ですから。親はいろんな経験でその大切さを知っているからこそ、圧をかけるんですよね。
といっても、親が子どもの話をしっかり聞くことも、とても大事です。
話の途中でつい意見しがちですが、ここはグっとこらえ、「共感による傾聴」に全集中してみましょう!
相手に寄り添おう ~共感による傾聴~
スティーブン・R・コヴィー氏の名著「7つの習慣」という本をご存知ですか?
全世界4,000万部の売上を誇る大ベストセラーで、人格を高める行動を習慣として実践して、真の成功を手に入れよう、といった内容が書かれています。
7つの習慣のうち「第5の習慣」というのが、「まず理解して、そして理解される」。
すなわち、自分が理解されないのを嘆くのではなく、まずは「話す」より「聞くこと」から始めようというもの。そうすることで、やがて相手は自分の言葉にも耳を傾けるようになるそうです。
さらに、「共感による傾聴」、つまり心から相手を理解したいという気持ちで傾聴スキルを磨き実践することで、相手は心を開き、信頼感が生まれるそうです。

なんか難しそう。。。傾聴スキルって言われても、ピンとこないなぁ。

子どもの気持ちに寄り添って、話をしっかり聞こう。そうすることで、親は子どもの心を穏やかに整えて、子どもは自信とパワーがつくよ~。
「7つの習慣」には、このほかにも「最優先事項の優先」、「Win-Win」など、多くの人が一度は耳にしたことがあるであろう考え方や身につけるべき習慣が、ていねいに書かれています。
でも難しそうだし読むのが大変そう。。。意味もちょっと謎。。。と思った方。
安心してください!そんな方には、まんが版もございます。私も持っています。
ストーリー自体が面白いうえ、初めて読む方にもとても分かりやすく描かれています。しかも絵がかわいい!
育児に仕事に家事に、日々の生活で、なにか行き詰まったときに手にとるべき一冊かもしれないですね。主人公の言動が妙にリアルなので、マスターの指摘に読者もハっとしながら読み続けることでしょう。
気になった方は、ぜひ読んでみてください!

うちは小学生の子も楽しく読んでいるよ~。

疲れぎみの私は、第2の習慣「終わりを思い描くところから始める」が、刺さるわ・・・
毎日の楽しみを一緒につくろう
不安そうな子どものサポートには、しっかり食べて安心して過ごせる環境を整え、子どもの話を深く聞くことが大切です。そのほかにも、子どもの気分転換を図る(習いごとに行く、好きなことに取り組む、外の空気を吸う、お笑い番組をみて笑うなど)など、試してみるとよいですね。
その中で、個人的に特におすすめしたい「ゆる~いヒント」が、翌日が少し楽しみになる、毎日のささやかな楽しみを子どもと一緒につくる、ということ。それは、特別なことじゃなくても大丈夫。小さな習慣や約束が、子どもにとっても大人にとっても心の支えになります。
韓国の歴史ドラマを見る
うちの場合は、毎日の夕飯タイムに、韓国の歴史ドラマを1話見ること。これが超絶おすすめ!韓流には特に興味ない私が、「明日への活力源」として全力でおすすめします。
なぜかというと・・・
- 1話1時間程度の作品が多く、夕飯の時間にちょうどよい。
- 全50話以上の作品が多く、長期間楽しめる。
- 才能ある苦労人が最終的に大成するという、子どももわかりやすいパターンが多い。
- つっこみどころが多くておもしろい。
- いいところで次回に続くので、翌日が楽しみになる。
もちろん、日本の大河ドラマでも、なんでもいいですよ!ただ、韓国大河ドラマは、ストーリー、音楽、アクション、恋愛、1話の終わり方など、妙に中毒性があって、いい感じに次回が楽しみになるようにできています。
毎日、各家庭の時間に合わせて鑑賞できるDVDがあると、「明日が待ちきれない!」「あのドラマ見る時間までがんばろう!」と、励みになります。

子どもが毎日ワーワー盛り上がって、明日を心待ちにするよ。
特におすすめの2選がこちら!
明日楽しみパワー最強:トンイ
低い身分の少女トンイが努力と知恵で困難を乗り越え、王の側室となり、やがて王の母として歴史に名を刻むまでの成長を描いた感動の時代劇です。
王宮内の陰謀や権力争い、信念を貫く姿勢、人との絆を描いたヒューマンドラマとしても見応えがあります。

はらはらドキドキが、てんこもり!天真爛漫なトンイも可愛い~

親子で翌日の楽しみができるので、ささやかな励みになる!
明日楽しみパワー強:チャングムの誓い
「宮廷女官チャングムの誓い」は韓国で2003年から2004年にかけて放送され、視聴率50%超という驚異的な数字を記録したドラマです。
チャングムは両親を亡くしながらも宮廷に仕え、料理の才能と努力で王の料理人にまで昇りつめます。しかし陰謀に巻き込まれ、宮廷を追われてしまいます。
その後、医女として再び宮廷に戻り、多くの困難を乗り越えながら、ついには朝鮮王朝初の女性の主治医となる感動の物語です。
韓国の宮廷料理や医術の描き方も、とても見応えがあります。また、女性が活躍する姿や、宮廷内のどろどろした陰謀にも、物語に深みを加えています。

チャングムが才能を発揮する場面で子どもは拍手!

いろいろな韓国料理を作るシーンも見応えがある!
少しでも気になった方、明日がダルいのでとにかく何か楽しみがほしい方は、まずはお試しください。
花が咲いたり実がなる植物を育てる
子どもと一緒に自宅で植物を育てるのもおすすめです。特に、花が咲いたり実がなったりする植物のお世話をすること。これで驚くほど、子どもは毎朝進んで水やりをする可能性があります。
自分の毎日の努力で、着実に植物が育ち、きれいな花を咲かせたりするという分かりやすい結果が目に見えることで、子どもは達成感を得ることができます。

うちの子は毎朝水やりしながら花に話したり、元気がないと心配したりするよ。

感受性も豊かになるかもね。毎朝、外に出てすがすがしい空気を吸う習慣も◎!
季節のお花の寄せ植えが定期的に届く便利なサブスクもあります。心はなやぐお花を育てながら、子どもと一緒に季節の感じるのも楽しいですね!
室内で手軽にお世話したい方は、ミニブーケのサブスクもおすすめです。
花瓶(グラスなどもOK)の水替えをするだけでも、立派なお世話!定期的にお花が届けば、子どもも継続して毎日のささやかな喜びと責任感を得られそうです。
星や月を一緒に見て「明日も見ようね」と話す
夕方や夜に、子どもと一緒に夜空を見上げる時間は、ただの「天体観察」以上の価値があります。
それは、親子の絆を深め、感性を育み、そして「明日も頑張ろう」と思える活力にもなる、かけがえのないひとときです。
寝る前の「今日の締めくくり」として夜空を眺める時間は、子どもにとって心が落ち着く習慣になるかもしれません。
「また明日も星を見ようね」「明日はもっときれいに見えるかも」―そんな小さな楽しみが、明日の元気につながります。

スマホやテレビから少し離れて、親子でしっとり過ごせるよ。

日中のあわただしさとは違う落ち着いた時間が、ささやかな楽しみになる!
本格的に夜空を観察したい場合は、子ども用・初心者用の天体望遠鏡がおすすめです。360度回る三脚があり、望遠鏡の角度も上下に動かせる、月や星などを捉えやすいものがよいですね。
親子で一緒に星空観察を楽しむのに、暗闇でも見やすく、水にも強い素材でできている星図も便利です。天体についての詳しい解説資料も付いていると、親子の会話もはずみますね。
ただ星空を眺めるだけで、明日の楽しみができるって素敵です。星がきれいな季節、家族で星空タイム、いかがですか。
まとめ
以上、うちで実際に作っている、翌日が少し楽しみになる、毎日のささやかな習慣をご紹介しました。
子どもと一緒に過ごす毎日は、忙しくて慌ただしいことも多いと思いますが、「ちょっとだけ未来を楽しみにする習慣」は、親子にとって心を支える習慣になります。
子どもと一緒に過ごせる限られた時間を大切にしながら、子どもの話をよく聞き、安心できる居場所を整えてあげてくださいね。